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縦走2日目 淀川-宮之浦岳-新高塚小屋

さて、今日が正念場。合計10kmの距離をいくつもの山を越えて歩きます。もちろん背中には、10数キロあるリュックを背負って。

04:45
起床。寝床を片づけ、荷物を全部リュックに詰め込む。
05:15
テラスに出る。まだ日は昇っていない。気温12度。少し肌寒い。鳥のさえずりが聞こえる。
05:30
木々の根元付近からオレンジ色の光が差す。朝焼けだ。天頂までオレンジから白へとグラデーションを描く。
06:25
出発。いきなり急な登りが続く。朝っぱらのこれがいつもしんどい。15分後、やっと平たんな道に出た。息を整えつつ歩いていると、ばったり鹿に出会った。お互い「うおっ!」って感じで見詰め合ってしまった。一瞬後、鹿が道を開けてくれた。
07:15
高盤岳展望台着。
07:35
小花之江河着。まだ空が白い。今日は、曇りかな。
07:50
花之江河着。
08:45
投石平着。海が雲の切れ間から見える。

10:40
宮之浦岳頂上着。上層の空は雲に白く覆われているものの、麓の見晴しは最高。口永良部島、硫黄島、種子島、そして開聞岳までくっきり見える。…と、メモしているうちに海から雲があがってきた。急いで写真を撮る。





今日は、風もなく暑くもなく程よい天気。少し日が差して来たと、思った途端にハチやハエが元気に羽音をひびかせはじめた。屋久島の山に登るなら午前だ。午後には島を囲む海からの水蒸気が登り、もやとなり視界を覆う。晴天のときほどそれは、顕著だ。頂上から望む、ぐるり360°が海とそこに浮かぶ島々という景観は、ここ以外ではお目にかかれないだろう。

ところで、山頂では電話が通じるので、タクシーの運転手さんがお勧めしていた宿に電話してみた。電話番号は手持ちの山岳地図に載っていた。そう。その宿は山岳地図を執筆するほどの登山家さんの宿なんだ。
宿の切り盛りは奥様がしているそうだけど、ちょっと期待しちゃう。

11:45
ずいぶんのんびりしてしまった。そろそろ頂上を出発する。
ここ、宮之浦岳頂上から平石岩屋までの道のりが「極楽街道」。私が勝手に名付けました。屋久島で一番好きな場所です。

頂上を15分ほど下ると、道しるべがあります。永田集落への道と、これから向かう新高塚小屋方面への道と、いま歩いてきた宮之浦岳頂上への道の三叉路です。実際の岐路でもこうやって道しるべがあるとわかりやすいんだけどね。

12:45
平石岩屋着。遠くから見ると人の顔に見える巨石によじ登り、今歩いてきた「極楽街道」を眺めます。極楽街道を遠くから見るとキメの細かい緑のじゅうたんのように見えます。たまにごろごろとある岩が模様のよう。ときおり訪れるもやも良いアクセント。
ここは、淀川登山口から6時間、荒川登山口からは7時間かかる位置にある。普通の足ならもう少し時間がかかるだろう。よほどの健脚でない限りは、日帰りで見られない場所だ。ここを見るには縦走が必須だし、縦走の荷物はどんなにシェイプしても10キロにはなる。つまり10キロの荷物を背負って、いくつも山を越えないとこの場所には到れない。とても美しいけど、とても厳しいところでもあるんだ。

ここで、鳥の声と虫の羽音と風のそよぎと鹿の声を感じながら過ごすとき、とても幸せな気持ちになる。そして「これを、また来年も見られるように頑張ろう」と思うのだ。体力の維持と時間の捻出と両方をね。
ここ数年は、極楽街道を堪能するために、一番近くの小屋に2泊していた。淀川小屋からくるときはどうしても昼時になってしまうが、早朝の極楽街道では、鹿が朝食を食む様子がここそこでみられるのでまた違った表情を味わえるんだ。山中の宿泊は少ないほうが体も荷物も楽だけど、自然を味わうなら3泊がいい。

13:00
平石岩屋出発。しばらく歩くと、鹿の親子に出会った。驚いた母鹿は、私の前方に逃げ、子鹿はまだ森の中にいる。母鹿は、登山道にいるものだから、私たちが前に進むと母鹿も押されるように前に進みます。左後方の森の中には子鹿、前方には母鹿。可哀想だと思いつつも、登山道が細いのですれ違うことも出来ないので前進するしかないのだ。その間、5分ほどだろうか。母鹿が懸命に子鹿に声を掛けていた。「こっちだよー」とでも言っているのかな?

13:25
小休止したあと、第二展望台を出発。

14:30
新高塚小屋着。今日は、ここで宿泊だ。マジで疲れた。
着いたら、まず掃除。掃除のあとは、しばらくぐったり休んだ。今日はどうもお腹がしくしく痛んで、力が入らなかったのよね。いつもより、2時間も余分に時間がかかっちゃったよ。
それでも昨晩いびきがうるさかったおじさん3人衆よりは2時間も早かったけどね。さて、そのおじさん達、事もあろうか私の寝床を作った階下に集いおった。ぐったり疲れていたので17:50には寝袋に入ったのに、おじさんたちがうるさくて20:00過ぎまで眠れ無かったよ。まったくもー。

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