屋久島を訪れた11回を振り返ると雨天だったことは、1割にも満たないです。「365日雨が降る」とも称される屋久島なのに、不思議ですよね?
日頃の行いがよっぽど良いのかしら?
いえいえ。(笑)
屋久島の雨は自給自足なのですね。日が昇って気温が上がると、島を取り囲む海から水蒸気が上昇して積乱雲になり、島の上空を覆います。これが雨をもたらすのですが、このような雲のでき方だと島全体が雨雲に覆われることはまずありません。
雲の動きは風と地形に左右されます。つまり、均等に雲が作られて行くのではなく、雲の厚いところと切れ間とがありながら成長してゆきます。
そのため、雲が集まり易い地形や風向きの場所には雨が多く降ります。反対に、そうでない場所ではほぼ毎日のように晴天に恵まれます。
また、積乱雲が水蒸気をためこんで成長する前の午前中ならば、島内どこでも晴天です。山岳部でもそれは同じです。良い眺望を望むなら、早起きして午前中の早い時間に登頂できるように塩梅するのがお勧めです。
また、標高の高い場所ではまとまった雨が降りにくいです。雨粒はくっつきながら成長して地上に降り注ぎます。高山地帯だと、成長する間がないため粒が小さく、霧やもやとして現れます。
もちろん、これらはテレビの天気予報でいう「梅雨前線」などの高気圧と低気圧のせめぎ合うような気候の変化がある時とは別の次元でのお話です。
天候には、広い視点の気象変化と地域特性の強い気象変化が大きく影響します。両方への目配りをすると悪天候にぶち当たって哀しい思いをすることも減りますよ。