小説をいくら読んでも、学校の成績はあがりません。
でもね、ひねくれ屋の私にはとてもよい教科書だったように思う。
学校に二宮金次郎さんの銅像がありました。
あの、背に薪を背負いながら本を読んでいる定番のやつです。
それを指して「努力しなさい」とか言われても「ハァ?」って感じなの。
悪いけど。
でもね、『大地の子エイラ』とか『歌う船』とか読むと素直に「頑張らなくっちゃ」って思えるんだよね。なんか、単純に、大好きな本です。
でね、『夜来る』とか読むと、
たった一つの「もしも…」を前提にするだけで、こんなに違う自然になって、違う世界が生まれて、だけど本質的な人間の行動は同じで…という、1点以外はあくまでリアルな世界に感動しちゃう。
科学を面白いって思える。
教科書では、全く興味持てなかったし、星空を見上げることも無い人だけど。
思うと、人が頑張っているものや、ある前提以外はことごとくリアルという綿密な小説が好きなのだと思う。
同じ匂いがするものなら、歴史ものもファンタジーもSFもミステリーも何でも読む。
その反面、同じ作者でも相性の良くない本もある。
たとえば、アイザック アシモフ。SFは好き。でも、推理小説の方は、今ひとつな感じ。
私には、人をきちんと描くことも、納得できる(さらに知的欲求がくすぐられる)異世界を描くのも、偉業に思える。
文字だけで、映像を見せられるより壮大な想像力を描き立てちゃうんだよ。
読者は、そのドラマの中で、主人公と一緒に考えるわけじゃん?
頭の運動って以上に、いろいろ教わってきたなぁと思う。
実際、「良い仕事」って判断基準が、
『大地の子エイラ』や『カメレオンの呪文』みたいな緻密なものづくり、だったりする。
ところで、絶版の壁に阻まれ揃えられなかった『大地の子エイラ』シリーズが、復刻(改題『ケーブ・ベアの一族(上)エイラ-地上の旅人(1)』)しているじゃないか。
この本に出会ったのは、10年以上も前のこと。それも借り物だったから、読み返せなかったんだよね。
そのあと、第一部だけ手に入れてたんだけど…、やっと全部手に入るー。