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ラボ

2017.07.04
伝導粘土・絶縁粘土の作り方

夏休みイベントのために電子工作を楽しく学べるアイテムとして、伝導粘土を作ってみました。

公式の伝導粘土の作り方はこちら。
http://squishycircuits.com/recipes/

動画をみて楽しそうだったので作ってみました。
公式のレシピどおりに作ると、出来上がりが柔らかすぎだし油っぽくなってしまいました。
なにより、なんだか光り方が弱い。電池、6Vにしても、弱い。

0704_3.jpg

まず、絶縁粘土の検証。
単位が間違っている仮説を立てて、大さじ→小さじでの分量で作ってみる。
まぁまぁ、絶縁できているが、粘土というには粘りが強いし混ぜ方を工夫しても公式動画のような質感にならない。水が多いのか右は柔らかすぎ。左は水を半分にしたけど、硬い。
0704_6.jpg

作っていて、気がつきました。水は少しずつ足すのだけど、1/2カップ指定のところ、1/4カップいれたところでもう十分なのである。それ以上いれると水っぽくなるしべたつく。

うどん屋さんは毎日湿度を確かめてから水分を調整するって聞いたな。

次に、
「公式レシピは間違っていない。日本の気候が問題を起こしているのだ」と仮説を立て、水分量を半分で、他は絶縁粘土レシピどおりに作りました。
→大成功!
公式動画にある質感そっくりになりました!(※作業時の湿度は48%)
(公式動画中の画像)
0704_4.png

■絶縁麦粘土の材料
1 カップ 小麦粉 (打ち粉:分量外)
1/2 カップ 砂糖
3 大さじ サラダ油
1/4 カップ 脱イオン(or 蒸留)水 (※湿度50%で作ったとき、50ccで十分でした。公式では1/2カップ)
(Note: 水道水でも可能ですが、粘土の抵抗は低くなります)
お好みで食品着色料1.5g(粉がおススメ)。

■絶縁粘土の作り方

①底の平らななべに小麦粉1カップと砂糖1/2カップをいれ、軽く混ぜる
②①にサラダ油を加え、ゴムベラで混ぜる
③②に少量ずつ脱イオン水を加えては、混ぜていく。
④全体に水分を吸い、前述の画像程度にまとまるようになったら、なべから取り出し打ち粉(分量外)を混ぜながら、粘土らしい硬さに仕上げていく。
※混ぜる際は、粘りが出ないうに捏ねるのではなく上から押すようにするとよい。


次は、伝導粘土。
こちらも「湿度のせいで水分が多い」と仮説をたてたけど、塩分を溶かすためにはある程度の水が必要。
水と塩だけテストすると、1/4カップの塩を溶かすには1カップの水が必要だった。
となると、水は1カップのままにしたほうがよいかも。
でも、このまま作ると緩くなり油分も多くなるので、油を公式レシピの1/3量にしました。
油は抵抗が高いそうだし、クリームタータは膨張材でもあるので、粘土らしい柔らかさを出してくれる。
油はこの中で一番減らしても問題がすくなさそうという判断ですね。

下記の分量で公式レシピのように先に全部混ぜてから、加熱する方法をとったら、とても簡単に作れました。
■伝導小麦粘土の材料
1 カップ 小麦粉 (打ち粉:分量外)
1 カップ 水
1/4 カップ 塩
3 大さじ. クリームタータ* (市販の30gで大さじ3に少し足りないくらい)
1 小さじ. サラダ油
お好みで食品着色料1.5g(粉の場合)。
* 9 中さじ. のレモン汁で代用可能(その場合、水とあわせて1カップになるようにします)

■伝導粘土の作り方
①材料をすべていれて、泡だて器で滑らかに混ぜる。
②超弱火で鍋を熱する(IHヒーターがおすすめ)。手早くゴムベラで混ぜていく
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③水分がなくなって、ひとつにまとまってきたら、なべから取り出し打ち粉(分量外)を混ぜながら、粘土らしい硬さに仕上げていく。
※混ぜる際は、粘りが出ないうに捏ねるのではなく上から押すようにするとよい。


公式から出ている動画には、モーターを動かしているものがあったので、真似してみました。
粘土に挿している金属線のところが必ずさび付くので、粘土に触れる部分は手元にあるさびにくそうなもので、ワニ口クリップを使ってみました。

公式サイトの通販している部品は粘土にさすところは何かのカバーに覆われているので、さびなくて伝導性を保てるようなものが必要なんですね。


ワークショップで子供たちが間違えないように、絶縁粘土は白、伝導粘土はいろんな色、という作り分けをしました。
子供と一緒に作ると楽しいと思います。
夏休みに親子で試してみてね!

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